「五感ブランド誕生から今日までの歩み そしてこれから・・・」 ㈱五感ホールディングス代表取締役・浅田美明氏 2019-5
㈱五感ホールディングス・代表取締役・浅田美明氏講演による「次世代塾」が、登録有形文化財・(社)大阪倶楽部(中央区今橋・1924年・大正13年竣工)で開催された。
「五感ブランド誕生から今日までの歩み そしてこれから・・・」と題して。
㈱五感ホールディングス・代表取締役・浅田美明氏講演による「次世代育成塾」が、登録有形文化財・(社)大阪倶楽部(中央区今橋・1924年・大正13年竣工)で開催された。
「五感ブランド誕生から今日までの歩み そしてこれから・・・」と題して。
大阪倶楽部 浅田 美明 氏
その概要は、
大阪北浜に本店を持つ「五感」。
大阪に生まれ、大阪に育ててもらった菓子職人であり経営者の浅田美明の菓子作りのこだわりと、人間哲学を話す。
新井ビルに縁を頂き、船場で暮らすようになった自分の役割を感じる。
これからの歴史ある船場(北浜)のありかたと大阪の発展について考えたい。
五感ブランドが創れたのは、はじめに哲学・理念があったからと語られた。
1)運が良かった。
五感を創業する際にどんな菓子をつくりたいのかと自問自答しました。今日の五感があるのは生まれてから今までの自分の生い立ちからくるものであると感じます。両親の真面目に働く姿や教育、それ以外に無形の財産をたくさん受け継いできました。五感は自分が創ったなんてとんでもない!そんな生き方や考え方を、たくさんの人々から学び、感じ受けてきたからこそブレのない哲学・理念が生まれ、周りの人々にかわいがっていただきとても運が良かったと思います。
2)出会いに感謝
・業界の先輩達― 一度は両親と袂を分かち独立しました。その際に全国の業界の先輩を訪ね、ご指導いただいたことから今日の自分があります。時にはシュークリームによる大きな食中毒事件に対して、当時5名ほどでお菓子をつくっているオーナーシェフだったにも関わらず朝~夕方まで1ヶ月間毎日応援に行った事がきっかけで業界の先輩たちにもかわいがっていただきました。そんなご縁をきっかけに先輩仲間と共に阪急うめだ本店でお菓子の催事をさせていただき、初めてデパートにもご縁をいただきました。その後2003年に阪急うめだ本店に「五感」が誕生しました。
・父母― 生まれてから今日まで一番身近な厳しさと優しさをそなえた両親です。
・伊與田覺(さとる)先生― 論語を幼少の頃から学ばれ安岡正篤先生に師事。論語普及会の学監として世に人のあり方、人間学を説いていかれました。「致知」の創刊にも尽力されました。
その先生が父の恩師であったことから38歳ごろより教鞭に参加させていただいた事も今の自分の生き方に大きな影響を受けました。
・新井真一社長― 2003年9月阪急で五感オープンの後、2005年5月に北浜に五感・北浜本館オープンの縁をいただきました。新井社長は大正3年のお生まれで1970年日本万博博覧会の初代事務総長をされており岡本太郎さんにメインプロデューサーを依頼、結果的に太陽の塔を作らせた方です。この方との出会いから深く大阪の歴史に触れる事が出来、船場をもっと大切に…もっとこの歴史ある街を大切にしたいと思うようになり、カカオティエゴカンをオープン。もっとこの街に人が集うようにしたいと考えるようになりました。
3)大阪関西万博に夢を見る―
今日大阪府菓子工業組合の副理事長として末席を汚しております。本年はG20サミットをはじめ大きなイベントがあり、2025年には大阪万博、我々の業界には全国菓子博覧会という4年に一度のイベントも2025年にあります。この菓子博を大阪で行い、日本の食文化をさらに世界に伝えたいと個人的な見解ではありますが考えています。今後の日本はIR(Integrated Resort/世界から見る魅力的な国・街づくり)の中に食の貢献は必須だと感じています。もう一度大阪の街が日本の玄関口として、更なる発展を遂げるべきではないでしょうか。
全ては私の個人の私見ではありますが…。
新井ビル・北浜本館 チョコレート専門店「カカオティエゴカン」
新井 真一 社長 伊與田 覺 先生
今回の浅田氏との出会いは、偶然にも大阪倶楽部での同じテーブルで向かい合って食事をする事となり、雑談からご縁が・・・。
「出会いに感謝」と語られた。私も、いつも出会い、ご縁が大切と思っている。
いろいろな方との出会いが、その輪を拡げていく。
「一隅を照らす」ことが、その輪を拡げて、個人から、家族、会社、社会と輪を拡げていくように。
1昨年秋、ネパールに旅行した時に、MR.SUREDRA.SHAKYA(お釈迦様の子孫) のご自宅で食事をいただいた際、金屏風に日本語で「人生はまさに出会い、縁、そして感謝」と書かれていた。訪れた方々に記帳していただいているとのことなので、私たちも名前と「ひとこと」言葉の記録を残して・・・。大変日本語の上手な方だった。気の毒な子供の幼稚園を援助されていることを聞き、鉛筆などを買い込んで慰問に向った。
MR.S.SHAKYAの金屏風 幼稚園を慰問
今回の「次世代塾」の後、懇親会が開かれた。私がメンバーのゴルフコースの理事長さん、1150年の歴史ある杭全神社の宮司さんと懇意な方(私も、宮司さんとは懇意にさしていただいている)等、多くの方と名刺交換していただき、今回も多くの方との出会いがあった。
2019-5-1(令和元年5月1日)
Y.YOSHIHARA
浅田 美明 氏 略歴
1960年 大阪府生まれ。
追手門学院高校、関西大学経済学部卒。
在学中に父が経営する「株式会社プチ・プランス」に入社。
2003年 「五感」を阪急うめだ本店で創業。
2005年 大阪北浜の登録有形文化財・新井ビルに北浜本館をオープン。
阪急、高島屋グループを中心に展開。出来うる限り日本の素材で洋菓子を創ることにこだわる。新大阪駅、関西国際空港、大阪空港等でお土産限定商品「ええもんちぃ」を販売。
在学中に父が経営する「株式会社プチ・プランス」に入社。
2003年 「五感」を阪急うめだ本店で創業。
2005年 大阪北浜の登録有形文化財・新井ビルに北浜本館をオープン。
阪急、高島屋グループを中心に展開。出来うる限り日本の素材で洋菓子を創ることにこだわる。
2006年 代表菓 黒豆マドレーヌ「ええもん」を発売
2009年 「ええもん」を大阪のお土産にという想いから、新大阪駅、関西国際空港、大阪空港等で小さなサイズの「ええもんちぃ」を発売。
2016年 大阪高麗橋にカカオ豆からチョコレートをつくる。
チョコレート専門店「カカオティエゴカン」を出店。
2017年 ㈱五感ホールディングスを設立。事業継承の準備をすすめる。
2018年 日本橋高島屋にカカオティエゴカンを出店。
三ノ宮そごうに五感神戸店を出店。
PS-私も、月刊誌「致知」の愛読者の一人で、よく伊與田覺先生の巻頭語を、よく読ませていただいた。(平成28年11月25日逝去 享年101歳)
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今月のひとこと
論語普及会学監・伊與田覺氏
「獨(どく)を愼(つつし)む」
自分を欺くことなく、誠を貫いていける人間性を養っていくには、日頃からどのようなことを心がければよいでしょうか。
「君子は、必ずその獨(どく)を愼(つつし)むなり」(中国の古典「大学」より)
立派な人物というものは自分独りでいる時、つまり他人が見ていない時でも己をしっかりと律していくという意味です。
「大学」ではこの「愼獨(しんどく)」を非常に重視し、人物になるための一番の基本としています。
人間学を学ぶ月刊誌「致知」の「巻頭の言葉」より
(2011年8月号)
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