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「ノーベル生理学・医学賞・山中伸弥先生特別講演会」2018-12

「ノーベル生理学・医学賞・山中伸弥先生特別講演会」が、11月1日にロイヤルホテルで開催された。

本年度ノーベル賞・本庶佑教授の恩恵や、お父親が医学の道に導いてくれた逸話から始まった。(父が輸血から肝炎に、そして肝硬変に。58歳で亡くなる。山中先生が医師になり2年目の昭和63年末)

肝炎の原因がわかり、25年かかって2014年に薬(ハーボニ配合錠)ができたように、研究には「時間と金」がかかると説かれる。


  神戸大医学部卒業、大阪市大院を経てアメリカの「グラッドストーレ研究所」で
3年半過ごす。ロバート・マーレー博士から生きていく上でのモットー「VW=Vision Work Hand」を学ぶ。子供の教育の為に帰国。PADの病気(アメリカから帰国の憂鬱病)に罹る

1999年 奈良先端科学技術大学院大学の准教授(30代)に。

「魅力的なVisionを掲げる。」ことにより学生を募る。

当時、皮膚の細胞をリセット→万能細胞(対外受精でつくられた受精卵の残ったものを活用)「ES細胞」倫理的に許されないとの風潮が・・・。

そこで、ネズミの皮膚細胞に「Oct3/4,Sox2,KIf4,Myc」を導入、培養しiPS細胞(人工多能性幹細胞)の樹立。

iPS細胞の能力

1-ほぼ無限に増やせる

2-さまざまな細胞に成れる

iPS細胞で病気を克服する

血液、皮膚の細胞をリセット→iPS細胞がどんどん増える。様々な細胞を作れる→神経細胞、 心筋細胞、筋肉細胞、肝臓細胞

→再生医療、薬の開発

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開会挨拶・北浦眞三氏 
iPS細胞で病気を克服する  

2014年理科学研究所・高橋政代プロジェクト「加齢黄斑変性」臨床研究開始

世界で最初の成功例―時間と高価格の問題→iPS細胞ストック(多くの種類、タイプ必要)

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  「加齢黄斑変性症」 ストックの進歩状況

臨床研究開始   

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ストックを使う再生医療 ストックの概要 

パーキンソン病の再生医療 (間もなく治験)

(50才前後に発症、国内に約16万人。)

iPS細胞を使った免疫療法も・・・。

iPS細胞研究基金
教職員の安定雇用、研究環境の改善、若手研究者教育

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  国からの支援必要  
iPS細胞研究基金

CiRAiPS細胞研究基金)

基金の為に「マラソン大会に年に数回参加しているが、研究基金を確保するには年50回、1週間に1回参加しなければ・・・。」と語られ、会場から笑いが・・・。

基金に協力のお願いをされ、0120-80(ハシレ)-8748(ヤマナカシンヤ)に連絡をと締めくくられ、又ここでも会場から笑いの渦が・・・。

スライドを交えての講演は、素人の我々にも大変わかりやすい約1時間であった。

一日も早く、安価なストック、そして難病の創薬が手に入る日が来ることを望むばかりである。

 今回の講演の案内は、山中教授の父親が、わが母校・高津高校の1期生の山中章三郎氏(故人)ということで、同窓会HPに掲載されているのを見て参加した。

開会のあいさつは、講演会の主催・一般財団法人淀川善隣館代表理事・北浦眞三氏(1期卆・章三郎氏友人)で始まり、懇親会の乾杯のあいさつは、元阪大総長・宮原秀夫氏(私と同期・高校14)がされ、講演参加者・約900名で、元副知事の梶本氏(13期)とも久しぶりにお会いして歓談することができた。

サッカー少年であった息子(45歳)も、阪大医学部大学院の折に京大の再生医療研究室に席を置いたこともあり、興味をもって聴いた。次回息子が帰宅の折には、その講演内容を話そうと思っている。

今年も、あとひと月。今年の個人ビッグニュースはなんといっても山中教授の講演に参加と54年ぶりに満75歳での8月1日の富士山登頂である。

 来年も又、新しい目標に向って努力し、いつまでも元気で周りに迷惑をかけないようにしようと思う。

 2018-12-1
                          
Y.YOSHIHARA

PS 2012年12月8日にロータリークラブの地区大会で、山中教授の講演を聴くことを楽しみにしていたが、ノーベル賞授賞式に出席の為に、急遽、副所長・戸口田淳也教授に変更になり、山中教授のビデオメッセージを観て早や6年である。

(当ブログ2012年12月号「山中伸弥教授ノーベル医学生理学賞と文化勲章受賞」掲載)

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山中教授を囲んで  私は何処に 

山中伸弥先生からのメッセージ

iPS細胞実用化までの長い道のりを走る弊所も教職員は、9割以上が非正規雇用です。

これは、研究所の財源のほとんどが期限付きであることによるものです。

しかし、2030年までの長期目標を掲げ、iPS細胞技術で多くの患者の皆さんに貢献するべく、日々の研究・支援業務に打ち込んでいます。

皆様のご支援は、長期雇用の財源や、若手研究者の育成、知財確保・維持の費用などに大切に使わせていただきます。

どうか、皆様のあたたかいご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

京都大学教授、iPS細胞研究所所長・山中伸弥(HPより)

2030年までの長期目標

* iPS細胞ストックを柱とした再生医療の普及

* iPS細胞による個別化医薬の実現と難病の創薬

* iPS細胞を利用した新たな生命科学と医療の開拓

* 日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備

プロフィール

1987年 神戸大医学部卒業後、国立大阪病院臨床研修医を経て、大阪市立大学大学院医学研究科修了。

1993年 サンフランシスコに留学後、大阪市大医学部薬理学教室助手、奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育センター助教授・教授を経て京都大学再生医科学研究所、同大物資―細胞統合システム拠点教授、iPS細胞研究センター・センター長歴任。

2010年 同大iPS細胞研究所所長に就任、現在にいたる。

受賞歴

2008年 Shaw Prize In Life Science and Medicine 2008

 “              Robert Koch Prize 2008

2009年 ガードナー国際賞

  “     アルバート・ラスカー基礎医学研究賞

2010年 京都賞 先端技術部門

 “    恩賜賞 日本学士院賞

2011年 ウルフ賞医学部門

2012年 文化勲章

 “    ノーベル生理・医学賞

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今月のひとこと

山中信弥教授が高校生に送った言葉

「人間万事塞翁が馬」

 ・・・・・色んな事が、いいことも、楽しいことも、辛いことも、悲しいこともあると思いますが、少しでも今日の僕の話を思い出してもらって「万事塞翁が馬」だと。 

悪いときは必ずいいことがあります。いいことがある一歩手前です。かがむとジャンプできます。そうでしょう。いい時は用心しましょう。

・・・一喜一憂しないということがとっても大切だと思います。僕たちも色んなことに失敗を恐れず挑戦してきました。やらずに後悔するんだったら、やって後悔する方が良いと思います。僕もアメリカに行くときも悩みましたが、本当に行って良かったと思います・・・・・・。

人間万事塞翁が馬」とは、人生における幸不幸は予測しがたいということ。 

幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。

* 55年ぶりの大阪万博決定。今回大変尽力された山中教授は「前回の万博を見て、今の世界に志した・・・。」と語られていた。最後のプレゼンターの小川理子氏(当ブログ2018年6月号掲載)の写真が毎日新聞でも紹介。
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