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石川洋志(桐山健一)詩集「希望」「年輪」 2017-5

「竹下景子さんが朗読した大震災復興支援の詩 井上ひさし氏の志を継ぎ 人々の心に希望の灯を点し続ける」と著書「希望」の帯に、そして裏帯に「人は希望の手紙を 雲のポストに投函し 未来に託す 地球は生き続ける 道は一本きりでない」とも書かれている。

また詩集「年輪」の帯には

「このささやかな詩が自然を愛し、人生の生きがいを求めている人たちに、小さな希望を灯してくれれば・・・・・」


「年輪」

「年をとるということは 年の数だけの愛と 

 年の数だけの哀れみと 年の数だけの失意と 

 年の数だけの優しい思い出に ひたれること

それだけに 年の数だけの挑戦をした人は 

かすかな青みを残した荘厳な年輪を見つめ 

いのちある自然への関心と愛情をもつ 」

「再開」

「エメラルドにきらめく川面 青い空にそびえる教会

 淡い緑の早春の土手 一足ごとに足裏に 

 少年の頃の優しい感触が伝わる

 思い出が川から蘇る 毎日がこの美しい自然と 

 おぼろげながら浮かぶ腕白小僧の 

 一点の悩みもない日々だった

 年を取らない故郷に再会して 

 何年も心をすりむいて年とった僕は 

 清流に視とれていた 」


旅先でぼんやりと、一日が過ぎるのを視ていた。黄昏た空の彼方にヴエールを脱いだ数えきれない星がざわめいていた。ふと寂しくなった心の隙間を覗いてみると、残り少なくなった人生に淋しい海と空が展がっていた。これからの人生にいのちある自然への関心と愛情をもって生きるには、何をすればよいのか。僕の心に残るいのちの燭台に灯を燃やし続ける。ささやかな努力をこの作品で試した。

・・・・・このささやかな詩が自然を愛し、人生の生き甲斐を求めている人たちに、小さな希望を灯してくれたら幸いです。

(「年輪」あとがきより)

  Photo   2_2

「希望」

「海霧が太陽をさえぎり 黒い海が広がる 

 青い地球に 灰色のかすみがかかる

 

 二十一世紀が明けた この光の先に 

 人は希望の手紙を 雲のポストに投函し

 未来に託す

 古代人は光と闇の中で 

 森と川がもたらす大地に命を育んだ 

 幾度も傷ついて 文明のもろさを見てきた地球は

 大自然の包擁力で癒えてきた

 人はいくたびも人生に船を見送って 

 大地に帰ったが 地球は生き続ける

 道は一本きりでない 

 寄り道しても引き返してもよい 澄んだ心の視力は

 自由の翼で飛ぶ魂に ささやかな喜びを見つける

 何万年も繰り返された自然の鼓動を 

 体の奥底に感じる瞬間 

 人はいのちの未来に 希望の灯りを見つける 」


(「希望」あとがきより)

・・・・・詩らしきものを製作したのは45年前の貧しかった青春時代、未来に対するかすかな希望の先に、焦燥と不安の霧が心に広がっていた。早稲田の社で詩を紡ぐことで、心の平安を保っていた。人生の秋を迎え、この霧が晴れ、微かな希望の光が差し込んだ。歳月の中で、拾い集めた星屑の詩を紡いだ。最初の詩を作った日、映画「禁じられた遊び」で、哀愁の中に微かな幸せを感じた。テーマ曲が心に響いた。

大学で漱石文学に出会あった。感動の渦の中で青春を過ごした。

「歳月人を待たず」60歳で一つの仕事終えたとき、当時の日本ペンクラブ会長・井上ひさし氏に相談。地方の文芸誌の廃刊・・・地方を旅し、文芸誌存続の活動を行う・・・。

2002年1月17日、 私の詩「希望」は1.17阪神淡路大震災復興支援の詩」として神戸で、女優・竹下景子さんが朗読。「希望」を求める人々の心に灯が点ることを心から願った。


以前、コラボレーションした画家のさいとうじゅん氏が、東日本大震災の被災地の読書ボランチィアで「希望」を読んだ。被災地の方から「これは私たちの心の糧になる」と・・・。
2014年2月7日 桐山健一


 10年程前であろうか、桐山氏の妹さんから詩集「年輪」をプレゼントしていただき、昨年は「希望」をいただいた。

「年輪」は、読みやすかったが、「希望」は、読むのに時間がかかった。グレイドが高く?、凡人の私には難かしいけれど、落ち着いて読めば心の肥やしになるのであろう。「年輪」のあとがきに「このささやかな詩が自然を愛し、人生の生きがいを求めている人たちに、小さな希望を灯してくれれば幸いです。」と書かれている。


 著者と私は、同年代なので、共感できる場面が多々あるようである。

私も、このブログを読んでいただいた方に、少しでも共感、興味を持っていただき、ささやかではあるが、幸せのひと時を感じてもらえればとの思いで毎月書き続けて12年目である。 

                 2017-5-1

           Y.YOSHIHARA

画家・詩人 葉祥明氏

 自然に語りかける現代の吟遊詩人である桐山さんは、訪れた自然、国々の歴史や、人々の心、大地の霊気を知性と感性によって受け止め、僕たちの心に森や海のいのちのささやきとして伝えてくれます。

地球環境が破壊されている今日、僕たちは、これらの詩に出てくる、青い海や新鮮な緑の木々が多くの人々の心の故郷に語りかけ、大自然に対して優しい心で接する年輪を刻んでくれることと思います。

これからも大自然の中で語りかける、桐山さんの詩の世界に期待します。  ( 詩集「年輪」のはじめより)


PS
―桐山氏から、当ブログ掲載のご了解の電話をいただいた。

 現在は、歴史小説を書いておられるとのことである。毎日、新聞を見てはエッセイを書き、時には朝方までかかることもあるとか。今も井上ひさし氏の志を引き継ぎ、地方を旅し、文芸誌存続の活動を行っている・・・。ボストンマラソンに出場したこと、大学の卒論(早稲田)に夏目漱石への惹かれを書いたこと、若かれし頃の苦労した思い出話など・・・。

また、桐山氏著の小説を送っていただけるとのことであった。

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今月のひとこと「坂村真民一日一言」より

「順調にいく者が 必ずしも幸せでないのだ

  悲しむな 立ち上がるのだ

   タンポポを見よ

    踏まれても平気で 

     花をさかせているではないか 」

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