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「コンピューター四方山(よもやま)話」 2013-5

「世界一になる理由はなんですか? なぜ、2位じゃダメなんでしょうか?」蓮舫議員が「事業仕分け」でマスコミをにぎわしたのは、4年前?。

そのコンピューターに関係される大阪大学名誉教授、特任教授・広瀬喜久治氏に「京(ケイ)コンピューター」の話やその歴史について聞く機会に恵まれた。

奉仕団体の卓話に、私に代わり“なにわの海の時空館”初代館長・石浜紅子氏、日本ポリグル㈱代表取締役会長・小田兼利氏、大阪大学監事・二瓶文博氏(高校同窓生)の方々にお願いしてきた。そして今回も、同窓会でよく顔を合わせる広瀬名誉教授にお願いした。             

その講題は「コンピューターよもやま話」であった。 

京(ケイ)コンピューターは、理化学研究所と富士通の共同制作によるスーパー・コンピューターで、神戸沖のポートアイランドに設置されている。ここに、「京」は数字の桁の呼び名で、1京は1兆の1万倍、すなわち、1の後ろにゼロが16個も付く膨大な数である。京コンピューターの計算の速さは1秒間に1京回、これは、日本人すべての人が毎秒1回のペースで計算し続け2年半ぐらいかかる全計算量を、たった1秒で計算できる能力をもつことを意味する。
 

「コンピューターは国の科学技術を映す指標であり、国の安全保障や産業界の競争力の底上げの観点から、世界の最先端を目指さなければならない。先進国としての国家の持続性に関わる問題である。」と言われている。京コンピューターは、2011年6月から1年間、性能ランキング世界1位に輝いた。2013年現在では、3位に後退し、首位はタイタン(アメリカ、クレイ社)である。このように、首位争いの苛烈なレースが続いている。

周知のごとく、20世紀に入って、自然科学(物理学、化学、生物学、薬学・・・)は、未曽有の大進展を遂げた。今や、人類は、①この世の中で起こるすべての自然現象や事象は数値化できることを知り、②ほとんどすべての自然現象や事象において原因の数値データーと結果の数値データーを結びつける方程式を手中に収めた。方程式を解くのに膨大な計算が必要である。そこでコンピューターの出番となる。現在、世界各地で、コンピューターによるシミュレーション(模擬実験)が盛んに行われている。

 

次に、日本のコンピューター開発の先駆者・城憲三氏について紹介する。城氏は、敗戦後、発疹チフスで病床にあった時、新着のNews Weekの記事、「アメリカの最初の電子計算機ENIAC」(人間が何百日もかかる計算を数十秒で出来る)を読んで衝撃を受け、電子計算機の開発に取りかかった。城氏は京都大学の助教授を経て、1950年(昭和25年)阪大工学部精密工学科教授に就任し、「ENIAC」の追試実験装置である「大阪大学真空管計算機」を1959年に試作した。現在、大阪大学真空管計算機は阪大豊中キャンパス・大阪大学総合博物館に展示されている。
 

単位の呼び名が、「京」10の16乗から、「無量大数」10の88乗まで名付けられている。(その間に、12の呼び名があることも解説された。)現在、「京」の1万倍である「該」の計算速度をもつスーパー・コンピューターの構築に世界はしのぎを削っているとのことである。
 

広瀬さんは、この日本最初に製作された城憲三教授から数えて4代目の教授である。 

広瀬さんも「京」を使って新奇物質のシミュレーションをされ、今や、コンピューターはなくてはならないインフラになっているとのことである。

Photo  Dsc00452

講演中の広瀬喜久治大阪大学名誉教授       

多くのマスコミを前にして「事業仕分け」のあの光景を、何かドラマのように感じたのは、私一人だけではないのではなかろうか。いまも鮮明に覚えている。

「事業仕分け」と言えば、独立行政法人情報通信研究機構・宮原秀夫理事長(元・大阪大学総長)さんからも、その時の仕分にあった話を同期会で聞いた。そして、今年の補正予算(自民党に代わり)では、その法人がかなり突出した復活予算であることを、朝のテレビ番組“みのもんた朝ズバ!”で取り上げていた。

その宮原さんも、今年三月にNHK文化功労者を受け、理事長職を退ぞかれた。

JR大阪駅北側再開発「うめきた」の中核施設「ナレッジキャピタル(KC)」が426日のオープン先立ち22日報道陣に公開された。そのKC代表理事としも益々活躍中であり、阪大総長のころは、毎月のように同期会に参加されていたが、まだ当分無理のようである。

今回講演していただいた広瀬名誉教授は参加された。 

 丁度、仕分けの始まった少し前まではこのブログも1位キープしていたが、その後、「会長のひとりごと」で検索すると当ブログは2位(衆議院議員の元秘書?が1位)になっていた。


「1位だったのが、2位になった!」と家内に話すと、「なぜ、2位ではいけないんですか?。」といわれ、私は友人に「我が家にも、約一名“蓮舫”がいる。」といって笑いあったことを思い出した。それは、4年前のことであった。

               2013-5-1

                               Y. YOSHIHARA

大阪大学名誉教授、特任教授・広瀬喜久治氏 略歴

1967年3月(昭和42年) 大阪大学工学部精密工学科卒

1971年3月 大阪大学大学院理学研究物理学修士課程修了

1974年3月    “   理学研究物理学課程単位修得

1982年4月 大阪国際大学教授

1989年4月   “   学長補佐

1995年4月(平成7年) 大阪大学工学部精密工学科教授

1998年4月 大阪大学大学院工学研究科精密科学専攻教授

2005年4月   “   工学研究科精密科学・応用物理教授

2007年4月 大阪大学名誉教授

        大阪大学大学院工学研究科特任教授

 現在に至る

PS- この講演3日後の17日(日)午後6時より、テレビ番組「夢の扉」(大阪・毎日放送)

 “町を守れ!!巨大地震VSスパコン京”と題して向井理の司会で始まった。

津波被害のシュミレーションから始まり、被害予想から「減災プロジェクト」を、そして3分野の組み合わせた複合シミュレーションをするのに、今まで何日もかかった計算を一日でしてしまう「スパコン“京”」を平成24年9月から本格的に活用していると金田義行氏(59歳、JAMSTEC 地震津波・防災研究プロジェクトリーダー)が語られていた。

リモート操作可能(アクセス)で、全国何処にいても接続可能のこのスパコン“京”を活用し、「非難を限りなくゼロにする」「減災の伝道者でありたい」とも語られていた。

地震発生時の3分野(地震、都市被害、津波の研究)の被害を、複合的な予測シミュレーションを行っている。

地震動研究―東京大学大学院 総合防災情報研究センター(古村孝志教授)

都市被害研究―東京大学地震研究所 巨大地震津波災害予測研究センター(前田拓人教授)

津波研究―東北大学災害科学国際研究所(今村文彦教授)

地球内部ダイナミクス領域―独立行政法人 海洋研究開発機構 西浦泰介氏 

「南海トラフ巨大地震」東日本大震災の約20倍 最大死者数323000人と予想。


当ブログ掲載の石浜氏、小田氏記事

2010/3「石浜恒夫氏と石浜紅子さん」“なにわの海の時空館”初代館長・石浜紅子氏

2008/6「ガイアの夜明け~戦い続ける人たちの物語」日本ポリグル㈱会長・小田兼利氏、

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今月のひとこと 『釈迦一日一言』より

 

 最上の善き言葉のみを語れ。

 悪しき言葉を語るな。

 

 道理にかなった言葉のみを語れ。

 道理にかなわぬ言葉を語るな。

 

 好ましい言葉のみを語れ。

 好ましくない言葉を語るな。

 

 真実のみを語れ。

 虚妄を語るな。

 

 『釈迦一日一言』より(致知出版社刊)  

 

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