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「ザ・大阪ベストアート展」と「菱垣廻船の行方」2012-11

  10月に入り実りの秋、美術の秋の感をいっそう色濃く感じる今日この頃である。大阪府、大阪市所蔵の近現代の美術品から一般投票で選ばれた約50点を展示する「ザ・大阪ベストアート展」が11月25日まで開催と新聞に掲載されていた。又、「シャガール展」が京都文化博物館で、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」等の名画が展示されている「マウリッツハイス美術館展」が神戸市立博物館等、多くの美術館で展示が始まった。


先日、「ザ・大阪ベストアート展」を見るべく、大阪市役所に電話を入れ、その場所を聞いた。心斎橋「東急ハンズ」の東隣の出光美術館跡、地下鉄北出口7番と聞いた。その界隈は、あまり行く機会がなかったが、なんとかたどり着けた。

受付で、入場料500円を出そうとしたが、65歳以上は無料とのことである。

受付嬢に証明になるものをと言われ、財布から免許証を出しながら「何歳に見えますか?。」と聞くと、「この頃の方は、皆さん若く見えますものね。」と笑いながら答えが・・・・。名画を見るのに、無料で入場とは、何か心苦しい気持ちで入場した。

まず目の前に飛び込んできたのが、アメデオ・モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」であった。ヨコ1mタテ60cm位の大きさで、濃い肌色一色の画であると感じた。確か高額の金額で落札したような記憶があり、もっと大きな作品と思っていたのだが・・・。

人気NO1に輝いたのは佐伯祐三「郵便配達夫」1928年、2位「髪をほどいた横たわる裸婦」1917年、3位佐伯祐三「レストラン」、4位アンドレ・ポーシャン「果物棚」、5位小磯良平「コスチューム」1939年、6位上村松園「汐くみ」等々、あまり美術に知識のないものにとっても、「見たことがある!」と感動する作品がたくさんあった


そのほか、個人的に印象のあった作品は、

ルネ・マグリット「レディメイドの花束」1957年

福田平八郎「漣」1932

吉原英雄「彼女は空に」1968

ヤノベケンジのインスタレーション「アトム・プロジェクトー大地のアンテナ」(その彫刻は、12年前の作品であるが、放射線量をチェックする機器が付けられ、原発事故を予言するかのような作品であった。)

 

意味不明?わからない新しいアート作品も何点かあった

しかし、素人には作品の数が丁度適当であったこと、馴染みの作品がそこそこあり、いい観賞ができた。

久しぶりに「本物はいいものである」と感じたひと時であった。


何年前であろうか、ニューヨークのメトロポリタン美術館以来である。

日本では展示品の写真撮影禁止が常識であるが、アメリカではフラッシュさえたかなければOKで,手の届く距離間に展示されている。(日本では、なかなか近くで見られない場合が多く、近くで見られる場合はガラス越しが多い。今回は、手の振れる近距離で見られたことがよかった。)

帰り際に、即売コーナーで作者作品集やパンフレット、絵のコピーなどがあり、佐伯祐三「郵便配達夫」小磯良平「コスチューム」上村松園「汐くみ」等、少し迷ったあげく「郵便配達夫」を買うことにした。


 展示場を出ると外は薄暗く、軽く食事をと馴染みの寿司屋さんによってみた。ご主人のS氏に今日の話をしたら、なんとその娘さんが上村松園さんの後を継ぐ孫の淳之氏のアトリエで働いていたとのことであった。その就職の折には、親子面接され、面接に遅れてはいけないと車を運転していたら、高速で覆面パトにつかまった話など今日もご縁のある話で楽しい一日を過ごすことができた。


今日の作品展は、この100年くらい前から最近までのものであった。

昨今の大阪では、補助金問題で交響楽団や文楽のあり方などが取り上げられている。そして海に浮かんだ、あのゴルフボールのような「なにわの海の時空館」も、今年度で廃止されるとのことである。

10月10日(水)毎日新聞の夕刊の一面に、京大の山中伸弥教授ノーベル賞関連ニュースよりやや大きめなスペースで、“復元菱垣廻船「保存を」”“初代館長署名呼びかけと”大きく報じられている。

石浜紅子初代館長「木造和船の建造経験者は少なく、高齢化技術を継承する人もほとんどいない。浪華丸が失われると二度と復元船を作れない」

みちのく北方博物館の昆政明理事「浪華丸は素材、工法とも忠実に実現しており、50年、100年先に国宝級の存在になるだろう。何とか残してほしい」

我々は、どうしても毎日の生活におわれ?近々の物事にとらわれやすいものである。「明日の千円より、今日の百円が大事」と、昔耳にしたことがある。

しかし、そういう切羽詰まることのなきように、日頃から準備しなければならないものである。


  私の友人
O氏曰く「100年単位で物事を考えるべき。」私は、そんな長いスパンで物事を考えることはできないが、基本的に長いスパンで考えることが、物事にぶれない言動、行動になる。(政治もしかりであるが)

それを考えると、この廻船の保存のために、自分が微力ながら協力できることは何かと考え、その署名運動に協力することが第一歩であろうと思った。

 我々の年代の友人はアナログ人間が多いので、さっそく石浜名誉館長(初代館長)に署名運動の用紙送付をお願いした。

一人でも多くの署名が集まり、大阪、いや日本文化の伝承の一つになればと願うものである。

  

                               2012-11-1

               Y.YOSHIHARA

PS-船名(浪華丸)にちなみ、七二八〇名の署名運動(11月中)を始められている。ネット署名はhttp//www.shomei.tv/project-2004.html                               

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「なにわの海の時空館(大阪市)」 「菱垣廻船」  

Img001                  Img002   「ザ・大阪ベストアート展」のパンフレット

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 今月のひとこと「縁尋機妙」

 

 良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展していく様は誠に妙なるものがある
     ─これを縁尋機妙という。

 

 また、いい人に交わっていると 良い結果に恵まれる 

     ーこれを多逢聖因という。

 

 人間はできるだけいい機会、

 

 いい場所、いい人、いい書物に会うことを

 

 考えなければならない。

          『安岡正篤一日一言』より(致知出版社刊) 

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コメント

ブログのフォントを変えたんですね。
見やすくて良いと思います。

シャガール展とマウリッツハイス展観てきました。
大坂ベストアートの作品も2年前に拝見しました。
いずれも素晴らしい作品ばかりで感動っ!!

今度はエルグレコ展と北斎展を観に行くつもりです。
真珠の耳飾りの少女は、もう一度観てみたいですが・・・
吉原さんも是非どうぞ!ただし混んでますが (^^;)

投稿: S.MORI | 2012年11月 5日 (月) 12時55分

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