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「阪大教授・浅田稔研究室とロボット工学」2011-2

 留学中の高校生F君が、この冬休み帰国の折に「大阪大学のロボット工学の研究室を見学したい。」とのことを耳にした。

数年前、リーガ・ロイヤルホテルで阪大の宮原秀夫総長(前)に出遇ったおりに、総長から「ロボットで有名な浅田教授です。」と紹介された。私のことを「息子さんが、付属病院で頑張ってくれている・・・・・。」と紹介され、名刺交換したことを思い出した。

早速、宮原さんに連絡し、浅田教授に連絡いただき、お忙しい中12月27日午後に見学が実現した。

浅田教授が、我々3名(F君、F君紹介の会社のY氏と私)を目の前にして、穏やかなまなざしで、学問のこと、ロボット工学のことなど説明され、F君の見学の意向も質問され、約30分から40分過ぎた。

いよいよ、スタッフによる説明が英語で始まった。私以外の皆さんは、英語のわかる方ばかりであった。我ら三人以外にも、四名の外人留学生も興味深々な面持ちでその説明に聞き入った。約200ものセンサーをつけた赤ちゃんロボット「CB2」の説明から始まった。

そのロボットは、声のする方向に目の動き、表情、体の動き(手を持って引き寄せれば立ち上がったり、足をばたつかせたりなど)もあり、凄いなと感心しながらその説明に聞き入った。

スタッフの身振り手振りを交えての英語の説明であったので、英会話の苦手な私も、何とか想像も交えながら理解できた?。

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「M3-synch」   「M3-neony」    「CB2」

[コミ二ケーションロボット][自立型ロボット][ヒューマノイドロボット]

別棟の建物ではチュ―ブに圧搾空気?を出し入れすることで、チュ―ブが筋肉の役目をし、歩行、飛ぶなどのロボットの動きや、その手が、ドアのノブを持ち、開けるシーンも見せていただいた。

最後に研究室で浅田教授から今日の締めくくりの言葉をいただいた。

「何事も、色々な人々の協力で物事が成り立っている。」

「人型ロボットをつくることで、人と機械の相違点が際立って来るはずである。そこに人の本質が見えてくる。・・・・・・」

「人はどの分野においても一つのことにその真理を深く追求した者は、他の分野においても理解、納得できるものです。」とのことばが印象的であった。

ロボットといえば、人の心をもった“鉄腕アトム”(漫画)が、我々の子供の頃の夢を育んでくれた。その夢が、いろんな分野(宇宙滞在はじめ・・・・・)で現実味を帯びてきている。その原作者である手塚治虫氏は、ここ大阪大学の大先輩でもある。その時私には、アトムの製作者「御茶ノ水博士」と浅田教授がダブッて見えた。

その日見学して感じたことは、学生さんが広大なキャンパスで、このような環境で、夢のある研究にいそしまれていることに、私の学生時代を思い出し大変うらやましい反面、大変責任ある研究されていることに敬服した。浅田教授はじめ、お若いスタッフのみなさんと数時間過ごすうちに、私も約50年ほど前の東大生産技術研究所・田中尚研究室に1年通ったことを思い出した。昭和413月卒業、東京オリンピック後でその時代も就職難の時代(理工系初任給2万5千円、1ドル360円)であったことを・・・。

帰りの車中で、F君は17歳で数学が得意であり(数学オリンピック・留学先の代表候補)、剣道3段、ラグビーもやっているとのことであった。よく世間では、「とかく、このごろの若い者は・・・。」とよく言われるが、彼のように文武両道の若者もいることに安堵した。

F君自身も大変興味深かったと喜んでいた。 ロボット工学の最先端研究の一端を拝見することができ、彼が今後の進路をを考える上で貴重な経験を得ることができたことであろう。そのことにお手伝いできたことは、私にとっても大変幸せなことである。

浅田稔教授はじめスタッフの皆さん、大変お忙しい中ありがとうございました。

又今年も、新しい出会い、ご縁ができたことを掲載することができた。

2011-2 

            Y・Yoshihara 

     
浅田稔著「ロボットという思想・脳と知能の謎に挑む」(NHK出版)が、日経サイエンス2010-10月号「工学者のセンスと想像力の靭き可能性を示した一冊」(評者・瀬名秀名)に掲載されている。

タイトルの「思想」という言葉には新しい研究領域を開拓してきた著者の意気込みが込められている。胎児や新生児のシュミレーションを動かすことで、私たちの身体が知能を育んでいることを知る。著者は仲間とともに、ロボットをつくることで知能の本質へと挑んでゆく。一人の専門家であることの枠を、著者は仲間との共同研究という社会性によって克服しようとする。映画「2001年宇宙の旅」の人工知能HAL9000のの視覚機能の限界を手がかりに、知能への本質へと思い至った。なぜ、その映画のキューブリック監督はあえてHALからヒトの身体性を奪いとったのか。著者ならその謎に新たな知能の本質を見出すだろう。そのきっかけは、きっと新たなロボテック・サイエンスを、日本に開花させることだろう。(日経サイエンス2010-10月号より抜粋)

*浅田稔・大阪大学大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻教授

*ロボカップ国際委員会前プレジデント

(人が操作しなくても、自ら考えて動くロボット同士をサッカーで戦わせる国際的なロボット競技大会)

*浅田共創知能システムプロジェクト・総括

[ 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業ERATO型研究 ]

(大阪大学、東京大学、京都大学の5つの研究室が協働して取り組む国家的なロボット研究プロジェクト)  

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コメント

ロボット工学はちんぷんかんぷんですが・・・最近は凄いですね。
宇宙空間で勝手に開いて目的の場所にいく「イカロス?」とか
7年もかけたけど帰ってきた「はやぶさ」とか
手術用の精密なロボットもあるとか?出来るとか?

だけど、あまり便利になりすぎると映画の様に機械に制圧されそうで怖い気もします。
便利になると一般庶民は知恵を使わなくなりますから・・・
ハハハッ 心配しすぎですね。

投稿: S.MORI | 2011年2月 6日 (日) 23時24分

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